いくつ押さえてますか?バックエンドエンジニアに必要なスキル9つ
バックエンドエンジニアは必要とされるスキルが多く、エンジニアの中でもハイレベルな知識が要求されます。 ひとつでも多くのスキルを習得することが、日々の業務の効率化につながるため、改めてスキルに関して確認しておきましょう。
ここではバックエンドエンジニアに必要なスキルを 9 つ紹介していきます。

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Qiita Jobsに登録するバックエンドエンジニアの仕事内容
バックエンドエンジニアは、Web サイトのユーザーに見えない部分を構築する仕事をしています。 具体的には、PHP や Go などの言語を用いて Web アプリケーションや API の設計・開発・運用をします。また、サーバーやデータベースを構築したり、システムの運用や開発をしたりすることもあります。
バックエンドエンジニアが持っているといいスキル 7 つ
ここでは、バックエンドエンジニアが持っていると日々の業務で役に立つスキルを 7 つ紹介します。
言語スキル
まず欠かせないのは、言語スキルです。 プログラミング言語がわからなければ、開発をすることができません。 たくさん習得すればいい、というわけではないですが、扱える言語が少しでも増えれば、対応できる業務の幅が広がるでしょう。
Python
Python は認定資格もあるほどポピュラーなプログラミング言語です。 少ないコードでわかりやすくプログラムを書くことができる、汎用性の高い言語の一つとしてあらゆるシステムやアプリ開発に使用されています。
中でも、現在一番注目を浴びているのが人工知能や機械学習の開発です。 Python ではディープラーニングをすることによってさまざまなアルゴリズムを開発することができるようになります。
ディープラーニングとは深層学習という意味で、人間が手動で行うタスクを機械に覚えさせる AI 技術の一つです。 Python に精通しておくと AI の分野でも活躍することができる可能性があるでしょう。
Ruby
Ruby も Python と同様に、初心者にとって扱いやすいプログラミング言語の一つです。 Ruby は日本で開発されたため、不明点があっても他の言語よりも解決しやすいというメリットもあります。
難解な記号を最小限に抑えて作られているため、プログラミングを行う際にもストレスを感じさせない作りになっているのが大きなメリットでしょう。 Ruby は最近よく目にするようになったチャットボットなどに利用されています。 Web サイトの開発でもよく使われている言語です。
PHP
PHP はプログラミング言語であると同時に優秀なスクリプト言語でもあります。 そのため、スクリプト言語として HTML とともに使用される言語です。
PHP を HTML とともに使う事によって、より効率的かつ簡単にプログラミングを進めることができます。 PHP は EC サイトやブログ作成などで使われることが多く、初心者にも取り組みやすい言語の一つです。
JavaScript
JavaScript はサーバーを介さずに直接ブラウザだけで動作が完了できるようにするためのプログラミング言語です。
JavaScript を使わないままサイトを表示しようとすると、HTML ファイルで指定されたコードのまま表示されてしまうため、ユーザーにとって非常に不便であるだけではなく、思うように操作することができなくなってしまいます。
このように、ユーザーの利便性を考えれば、JavaScript がもたらすメリットは大きいと言えるでしょう。
Go
Go は、Google が開発したプログラミング言語です。 処理速度が速く、余計な部分を全てそぎ落とした言語であるため、扱いやすさが大きなメリットのひとつです。 シンプルかつわかりやすい構文なので、個人のみならず複数人での作業にも支障がありません。
ただし、シンプルにするためにいくつかの機能を切り捨てているため、物足りないと感じる人もいるようです。しかし、近年では Go を使った開発が増えているので、新しく言語を習得したいと考えているのであれば、将来性がある Go は非常におすすめできる言語です。
C#
C#は C 系言語の一つです。 Visual Studio を使用することによって初心者でもアプリを作成することができます。 Visual Studio は簡単に手に入るものであり、C#はそこに貼り付けていくだけで綺麗かつ簡単に GUI アプリケーションを作成することができるのが大きな特徴のひとつです。
Java
Java を使えるようになると、業務の幅が一気に広がります。 Java は世界的にも知名度が高く、人気の高いプログラミング言語です。
大きな特徴として、OS に依存しないことが挙げられます。 そのため、どのような環境でも同じパフォーマンスを保てることがメリットとなっています。 Java はアプリ開発やシステム開発に役立てられているため、必要とされる場面が多い言語だと言えるでしょう。
フレームワーク・ライブラリ
ここでは、知っておきたいフレームワーク・ライブラリを紹介します。 バックエンドエンジニアがよく使うものを挙げるので、ぜひ習得を目指してください。
Ruby on Rails
Ruby on Rails は Ruby のフレームワークです。 Web アプリケーションに特化しており、Web サイトや EC サイト、SNS やクローラーの開発などに役立てられています。
Ruby on Rails は優秀なフレームワークである一方、処理速度に難点があります。 よって、速度重視の開発には不向きあると判断されることもあるでしょう。 Ruby on Rails から徐々に処理速度の速い言語に切り替えていくという例も多いため、秀でた面と他で補わなければならない点を両方持っているフレームワークだと言えます。
Django
Django は Python のフレームワークです。 Django は Web アプリ開発の際に必要となる機能をほぼ網羅しているだけではなく、セキュリティ面においても信頼がおけます。
Django はメリットも多く、簡単にプロトタイプを作って構成を実際に試験形式で確かめられるところが大きなポイントです。 また、拡張性や独立性も高いため、どのような Web アプリにも柔軟に対応できるというメリットもあるため、機会があれば一度は使いたいフレームワークのひとつです。
Laravel
Laravel は PHP のフレームワークです。 Laravel は人気が高い上に比較的新しいフレームワークであるため、バージョンアップの頻度が高い傾向にあります。 これによって、日々使いやすさが増していると言えるでしょう。
また、Laravel は習得が容易であることからも人気を集めています。 更に、データの扱いを簡単にしてくれる機能や、データベースの管理をしやすくしてくれるメリットもあります。
CakePHP
CakePHP は、データベースとのやり取り、ブラウザへの表示、全体の制御という 3 つの機能によって設計されています。
これを MVC と呼びます。 MVC で構成されていることによって、複数人がそれぞれの役割を分担して行うことができるのがメリットのひとつです。
CakePHP には bake 機能があり、この機能を使うと会話形式の質問に答えることでプログラムを自動的に生成してくれるという恩恵を受けられます。 手間を省きたい時や、ソースコードをなるべく書かずに進めたい時などにはおすすめの機能です。
Symfony
Symfony は PHP のフレームワークです。 Symfony は大規模な案件において高いパフォーマンスを発揮します。
大規模になると処理速度が落ちてしまったり、分業が難しくなってしまったりするフレームワークもありますが、Symfony にはその心配がありません。 また、バンドルという機能を使い MVC のコードを書くこともできます。
Codelgniter
Codelgniter は PHP のフレームワークです。 Codelgniter は軽さと速度を重視しており、習得が簡単なことに定評があります。 マニュアルが簡単なので入りやすく、導入が容易であることもメリットのひとつでしょう。
レンタルサーバーを使っても安く導入できるため、フレームワークとして非常に優秀であり、コストパフォーマンスにも優れています。
Express
Express は JavaScript のフレームワークです。 最小構成でありカスタマイズが容易であることが大きな特徴のひとつです。 また、日本語でのサポートが豊富なため、初心者でもわかりやすく取り組みやすいのが Express のメリットです。
ミドルウェアの知識
ミドルウェアは、サーバーやデータベースとのやり取りを行うための装置で、OS に足りない機能を補助する役割を持っています。 例えば、Web サーバーやアプリケーションサーバーなどがミドルウェアにあたります。
それぞれ、ブラウザや Web サーバーからのリクエストに応える形でページを送信したり、貯蓄したり、アプリケーションサーバーやデータベースにリクエストしたりします。 ミドルウェアを活用することで、サーバー構築をスムーズに進めることができます。 サーバーを構築していくうえで、ミドルウェアの理解は必須だと言えるでしょう。
OS の知識
OS とは、「Operating System」の略称です。 OS はシステム管理には欠かせないもので、全体を一貫して管理しているほか、搭載されているアプリケーションを正常に動かすために必要なソフトウェアです。
なお、OS は Windows や Mac のように PC だけではなくスマートフォンにも搭載されています。 OS の種類だけでなく、どのような役割を果たしているのかも押さえておきましょう。
データベースの知識
データベースとは、ある形式で整理されているデータの集合体のことを指します。 膨大なデータを扱うことになる場合、そのまま分散させておくと管理が難しくなってしまいます。
データベースを使用することで個人情報などを規則正しく整理整頓することが出来ます。 データベースを実務で使うために、必要なデータや情報の管理について詳しく知っておきましょう。
サーバー・セキュリティの知識
サーバーやセキュリティについても知っておきましょう。 セキュリティ面での知識が足りていないと、ハッキングを行われたり、外部からの介入を許たりしてしまう可能性が非常に高いです。
また、サーバーについても同じことが言えます。 サーバーは、利用者からの要求に対してサイトの表示をする際に中継地点として働く部分です。サーバーの不具合が利用者の信頼を損なうことに繋がる可能性もあるので、サーバーを安定的に管理することが大切になります
Git・GitHub を扱えること
Git とは、ソースコードのバージョンを常に最新の状態で管理するためのツールです。 システム開発の最中に、どのようにソースコードが変わったのか、最も新しいソースコードはどれなのかなどといったことを把握するために役立つツールであり、非常に有用なものです。
一方で GitHub とは、クラウド上で Git を通じてバージョン管理を行えるサービスを指します。 開発者にとって GitHub は、Git だけでは得られない機能が得られるツールだと言えます。
キャリアアップや仕事を円滑に進めるために必要なスキル 2 つ
ここでは、実務で役に立つスキルを 2 つ紹介します。
コミュニケーションスキル
エンジニアにとって大切なのは開発スキルだけではありません。 人とコミュニケーションを取りながら仕事をしていかなければならない場面は数多くありますから、そこでコミュニケーションスキルを発揮できれば共に働く人と親密になることができます。
強固な人間関係を築ければ、困った時に助けになってくれる人も現れるでしょう。 積極的にコミュニケーションを図り、仕事に取り組んでいってください。
マネジメントスキル
マネジメントスキルも重要です。 全体を統括するためには、優れたマネジメントスキルが必要となります。 例えば、プロジェクトの運行管理やチームにおけるメンバーのフォロー、プロジェクトを動かす上で必要となる予算の管理、全体が目指すべき KPI 管理を徹底するスキルが必要となるでしょう。
もしマネジメントスキルを要求された時に、すぐに適切な判断を下せるような能力はバックエンドエンジニアに必要不可欠です。
スキルアップするための方法
ここでは、スキルアップするために役立つ方法を紹介します。
書籍や参考書・Web サイトで独学する
バックエンドエンジニアに必要なスキルを身につけるために有効な方法として、書籍などを利用することが挙げられます。
『Web を支える技術 ―― HTTP,URI,HTML,そして REST WEB+DB PRESS plus]」』
『Web を支える技術 ―― HTTP,URI,HTML,そして REST WEB+DB PRESS plus]』は、Web サービスの実践的な設計について解説した本です。 Web サービスの設計や開発に関わる人におすすめです。広く必要な知識をカバーしているので、中級者もおさらいの意味を込めて読むと新しい発見を得ることができるでしょう。
『バックエンドエンジニアとして自由な転職をしたりフリーランスになる方法」
『バックエンドエンジニアとして自由な転職をしたりフリーランスになる方法』は、バックエンドエンジニアとして働くために必要なことが十分学べる一冊です。 特に転職を考えている人は必読です。 バックエンドエンジニアになるためには、これからどのようなことを学んでいけばいいのか、といったことをじっくり考えられます。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールに通ってわかりやすい指導を受けるというのも有効な手段です。 プログラミングスクールは受講料がかかる分、講師とのマンツーマン授業を受けられたり、手厚いフォローが受けられたりと、さまざまなメリットが得られるため、初心者で独学に自信がない人におすすめです。
学んだことを記事などにまとめる
インプットした知識をアウトプットすることも大切です。 理解したことを表に出すことで、改めて知識を整理することができるからです。 わかったと思っていたことも、いざ言葉にしようとするとうまくまとまらないということもあるでしょう。 そういった認識の曖昧さをなくすためにも、記事などにまとめることは非常に重要です。
また、学んだことを Qiita で発信すれば、同じことで困っているエンジニアの助けになるかもしれません。 学んだことを記事にするのは、自身の復習や頭の整理のためだけでなく、他の人を意識したテキストコミュニケーションスキルの向上にもなるでしょう。
まとめ
いかかでしたか。この記事ではバックエンドエンジニアにとって役立つスキルを紹介しました。 バックエンドエンジニアは大変需要が高まっている職種の一つですが、技術の進歩も早いため常に新しい知識やスキルが求められます。
今まさにバックエンドエンジニアで働いている人や、今後バックエンドエンジニアとして活躍したい人は、今の自分に必要となるスキルは何か明確にしましょう。日々自己研さんを積み、キャリアアップを目指しましょう。
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