どれくらい押さえてますか?フロントエンドエンジニアに必要なスキル9選
フロントエンドエンジニアは将来性もあり、人気が高い職種のひとつです。 しかし、実際にどのような業務を行っているのか、必要とされるスキルはどういったものなのか、実はよく知らないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、フロントエンドエンジニアとして活躍するために必要なスキルを 9 つ紹介します。 フロントエンドエンジニアを目指している人や、より高みを目指すフロントエンドエンジニアの人はぜひ参考にしてみてください。

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フロントエンドエンジニアは、Web サイト・アプリケーションの設計や実装を行っています。
サーバーとの繋がりを行うバックエンドエンジニアとは異なり、ユーザーが実際に見たり触れたりする部分を担当するため、デザイナーと連携する機会も多いと言えます。 UI に関して修正案や訂正案を提出することもあるため、デザインについても学んでおくとよいでしょう。
開発は HTML や CSS、JavaScript で行うことがほとんどです。特にフロントエンドを扱う際には JavaScript が必須といっても過言ではないため、造詣を深めておく必要があります。
昨今ではサイトの SEO の知識も必要とされているため、フロントエンドエンジニアには多様なスキルが求められていると言えるでしょう。
一人前のフロントエンドエンジニアに必要なスキル 6 つ
ここでは、一人前のフロントエンドエンジニアになるために必要な 6 つのスキルについて解説します。 フロントエンドエンジニアは一朝一夕でなれるものではありませんが、スキルをひとつずつ磨いていきましょう。
コーディングスキル
コーディングとは、プログラミングコードを記述していく技術を指します。 なお、この際には HTML や JavaScript などを使用することになります。
バグやエラーが出ないように綺麗に記述していくことを意識しましょう。
HTML
コーディングを行う上で必ず求められるのが HTML の知識です。 使用するタグについて理解すれば扱いやすいので、しっかり習得しておきましょう。 Web ページを作成し、サイトの構造やテキストコンテンツを構成します。
CSS
CSS は「スタイルシート」とも呼ばれています。 主に Web ページなどのデザインを行う際に使用し、HTML にデザインを加える役割を持っています。
Web ページに必要なのは文章だけではなく、画像やイラストもあります。 それらをいかに見やすくするか、ユーザーにとって有益な情報を強調できるか、といった問題を解決するために使われる言語が CSS です。
JavaScript
JavaScript を使うと、Web ページに表示される画像や文章などに動きを加えたり、別のページに遷移させたりすることができます。 ユーザーの見ている画面に動きがないと「不便な Web サイトだ」と感じられてしまいます。
便利で見やすい Web ページにするためには、JavaScript は欠かせないプログラミング言語です。
フレームワークやライブラリの知識
フレームワークやライブラリに関する知識は必ず持っておきましょう。 フレームワークやライブラリについて理解していると、コードを書けるだけではなく、問題点や修正点、バグなどについても対処できるようになるからです。
また、基礎的な知識を身につけることで、より効率的に作業を進めていくことができます。 ここでは、主となるフレームワークやライブラリについて解説します。
React
React は Facebook 社によって開発された JavaScript のライブラリです。
UI を構築することに長けており、コンポーネントを分けることでそれぞれの部品を改良できるというメリットを持っています。 React は開発をする上でどの段階からでも取り入れることが可能です。
Vue.js
Vue.js は JavaScript のフレームワークです。 比較的フレームワークとしての規模が小さく、習得しやすいところにメリットがあります。 また、DOM 操作を自動的に行ってくれるため、わかりやすいコード表記が可能になります。
たった 1 行のスクリプトタグにおいても使用することができるという取り組みやすさも大きな魅力のひとつだと言えるでしょう。
jQuery
jQuery は JavaScript のライブラリです。 jQuery は初心者でも扱いやすく、Chrome と IE などのブラウザに互換性があるため、非常に人気があります。
jQuery の人気の理由は互換性の高さだけではなく、CSS の変更などの DOM 操作が簡単に行える点にもあるでしょう。 また、Ajax 処理を簡単に行えるように設計されているため、全体的に簡潔に全ての処理を行える優秀なライブラリだと言えます。
Bootstrap
Bootstrap は フロントエンドフレームワークの一種です。 HTML、CSS、JavaScript で構成されており、Web ページ作成の際に多くの場面で必要となるボタンなどの部品があらかじめ用意されています。
一定のデザイン性を保っており、Web ページのレイアウトを簡単に整えることができるだけでなく、jQuery で制御されているため、自動で表示が最適化されます。
Bootstrap の最大の特徴は容易にデザインを進めることができる点です。 デザインについて知識がなく、どのようにレイアウトするべきかわからない人も、Bootstrap を使えば簡単に適したデザインの Web ページを作ることができます。
Foundation
Foundation はフロントエンドフレームワークのひとつです。 特に CSS フレームワークとして優秀な機能を持っており、複数人でチームを組んだ際などに簡単にコードの統一を行えるというメリットがあります。
また、Foundation もデザイン性が高いフレームワークのひとつで、プロジェクト内にデザイナーが不在である時などには Foundation を使えばデザインを決定することができるでしょう。
Materialize
Materialize はフロントエンドフレームワークの一種です。 複雑な操作をせずにエフェクトを表示させることができるため、手早く Web サイトのレイアウトを切り替えたり、複雑な手順を踏まずに時間を短縮してデザインを変更できたりします。
Materialize の他に何もインストールせずに作動させるためには、CDN で読み込む必要があります。
UIkit
UIkit はフロントエンドフレームワークの一種です。 UIkit を使うと、画像に影を付けたりサイズを変更したりといったように、簡単に UI を変えることができます。
また、テキストにおいても同じことが言えます。 ただし、UIkit はビジュアルエディタでは使用できないため、その点において気をつけておきましょう。
UIkit と組み合わせて使いたいのが、Markdown Extra のようにクラス指定ができるツールです。 UIkit を使用する上で Markdown は必須ツールと言っても過言ではありません。 より効率的に使うためにも、準備を整えておきましょう。
Bulma
Bulma は CSS のフレームワークです。 JavaScript を使わずに稼働させられるという大きなメリットがあり、ドキュメントが平易だという特徴を持っています。 サイズはあまり軽量とは言えませんが、それを補って余りある高性能だと言えます。
Tailwind CSS
Tailwind CSS は、CSS のフレームワークです。 ユーティリティファーストの考え方にのっとり、ユーティリティクラスが採用されています。
これによって、他のフレームワークよりもカスタマイズの幅が広がりを持っています。 レイアウトの変更やボタンなどの配置の置き換えが簡単にできるため、CSS を活用する際にはぜひ触れておきたいフレームワークのひとつです。
SEO の知識
フロントエンドエンジニアに欠かせないのは SEO の知識です。 SEO とは、検索エンジン最適化を指します。 主にGoogle などの検索エンジンに自分の Web サイトやページをよりわかりやすく理解してもらうために最適化することや、ユーザーに配慮して内容が濃く質の高いコンテンツを提供することを指します。
SEO で重視されるのが内部対策と外部対策です。 内部対策とは、Web サイト内のコンテンツを強化することです。 Web サイトを巡回するクローラーと呼ばれるロボットは、Web サイトの構造や構成されているコードなどに注目し、正確さや質の高さを判断しています。
また、外部対策は外部から自分の Web サイトへのリンクを繋げてもらうために行う施策です。 外部からのリンクが多い Web サイトは、有益かつ利用するに値するとクローラーに判断されます。
ただし、リンクを集めるためにキーワードを詰め込んだり中身のないコンテンツを作ってしまったりした場合は逆効果になるということには気をつけるべきでしょう。
UI・UX の知識や設計力
UI・UX の知識、設計力も重要です。
UI とは、ユーザーインターフェースを指します。 UI は、Web サイトのレイアウトなど、ユーザーがじかに目にする情報を意味しており、UX とは異なっています。 UX はユーザーエクスペリエンスという意味で、Web サイトを利用する上でユーザーが得ることのできる全ての体験を指します。
今後 UI・UX について考えるのであれば、モバイル対応もできるようにしておくとよいでしょう。 モバイルデザインを行う上で、ユーザーに提供する Web サイトの質を上げることは必要不可欠です。
UI と UX、この異なる二種類の方向からアプローチすることによって、PC の Web サイトだけではなく、モバイルサイトにも大きな影響を与えることができます。
CMS の知識と操作スキル
CMS とは、Web サイトの構築に必要なデータを保管して、自動的に組み合わせページを整え作成するシステムを指します。 CMS を使用することによって、HTML や CSS に関する専門的な知識がなくても簡単に Web サイトの更新が行えるというメリットがあります。
また、CMS を活用すれば複数人で分業している Web サイト運営がより簡単に行えるようになるため、これまでよりもセキュリティがしっかりとした Web サイトを作ることができるようになります。
DOM の知識と操作スキル
DOM の大きな特徴として、段階的な構造を持っていることが挙げられます。 これはツリー構造とも呼ばれています。
なお、それぞれがノードと言われており、JavaScript と密接に関わるシステムです。 母体となる親ノードから枝分かれして、子ノード、兄弟姉妹ノードといった呼ばれ方をする独特なシステムですが、上手く活用することができれば効率よく Web サイトを運営していくことができます。
より活躍するために必要なスキル 3 つ
ここでは、フロントエンドエンジニアとしてより活躍するために持っておきたいスキルを 3 つ紹介します。
コミュニケーション力
フロントエンドエンジニアにはコミュニケーション力が欠かせません。 複数人のエンジニアとチームを組んで仕事をする時に、円滑なコミュニケーションを取ることで業務を効率よく進められるからです。
また、折衝をする場面でもコミュニケーション力は重要となります。 こちらの意見と相手の意見、両方をすり合わせるためには綿密な話し合いが必要です。 きっちりとコミュニケーションを取ることで、お互いが納得できる位置で成果物を作り上げることができるでしょう。
マネジメント力
マネジメント力もコミュニケーション力と同等に必要なスキルです。 メンバーをまとめてチームを統率していく力があると厚い信頼を得ることができます。 全体の進行を俯瞰し、問題が起こっていればすぐに対処するために行動できるスキルはマネジメントを行う上で必要不可欠です。
サーバーサイドの知識
サーバーサイドの知識を身につけておく必要もあります。 バックエンドエンジニアとの連携に必要だからです。 バックエンドエンジニアとは担当している業務が異なっているとはいえ、全く関係のない業務に取り組んでいるわけではありません。
時にはバックエンドエンジニアが行っているサーバーに関する業務と連携する機会もあるでしょう。 その際に知識を持っていれば、サポートや連携がスムーズに行えるようになります。
スキルアップをするためのおすすめの方法 3 つ
ここでは、フロントエンドエンジニアとして更にスキルアップをするためにおすすめの 3 つの方法を紹介します。
書籍や参考書・Web サイトで独学する
書籍や参考書は非常に有益な情報をもたらしてくれます。 ここで、特におすすめの 2 冊を紹介します。
『1 冊ですべて身につく HTML & CSS と Web デザイン入門講座』
『1 冊ですべて身につく HTML & CSS と Web デザイン入門講座』は初心者から中級者まで役立てられる一冊で、全体的に文字よりもイラストが多めの図解に特化しているのが特徴のひとつです。 一通り読了すれば、その時点であらかたの知識を身につけられるため、まずは基礎知識を固めていきたいという人におすすめの一冊です。
『フロントエンドエンジニアのための現在とこれからの必須知識』
『フロントエンドエンジニアのための現在とこれからの必須知識』は主に中級者向けの一冊です。 知識の整理やアップデートするために有用な一冊なので、スキルを身につけるというよりも現在使っているツールについてより理解を深めたいといった場合に役に立つと言えるでしょう。
プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールに通うこともスキルアップに効果的です。 講師の授業をオンラインで受けたり、テキストで体系的に学んだりすることには非常に大きな意味があります。
コースやスクールによっては、講師とマンツーマンでやり取りができるシステムを採用している場合もあります。 自分に足りない部分はどこなのかはっきりさせてから、受けたい講座を選ぶといいでしょう。
ポートフォリオを作る
初級者である場合は特にポートフォリオを作ることをおすすめします。 企業によっては、未経験者を一から育てるのは労力と予算が必要だと考えている場合があります。 そういった場合にも自分を売り込めるように、整ったポートフォリオを作成しておくと、自分が持つスキルをわかりやすく企業に提示することができます。
まとめ
いかがでしたか。この記事ではフロントエンドエンジニアに必要なスキルや業務内容を紹介しました。
フロントエンドエンジニアは、自分の専門分野のスキルアップだけでなく幅広い分野の知識を身に着けることも大切です。持っている知見が多いほど需要が高く、多くの企業から重宝される存在となるでしょう。 自分の今後のキャリアの可能性を広げるためにも、日々学習に取り組みましょう。
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