Pythonエンジニアの転職は難しい?年収アップや転職に必要なスキルを紹介します
AI やビッグデータの開発で使用されている Python は、近年ますます人気が高まっています。
転職をして年収を上げたい、今までとは違う領域で経験を積みたいと考えている Python エンジニアもいるでしょう。
この記事では、Python エンジニアの転職市場での需要や、転職で求められるスキル・資格について解説します。

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Qiita Jobsは、これまでつながりがなかった人とも話すことによって、刺激を受けたり新しい発見につながるきっかけを創出します。
Qiita Jobsに登録するPython エンジニアの需要・将来性は高まっている
Python エンジニアの需要は高く、将来性もあります。
Qiita Jobs の求人では、3 番目に多く求人があることからも、十分に需要があることがわかるでしょう。
Qiita Jobs で掲載されいている求人で使用されいている言語タグランキング
順位 | 言語 |
---|---|
1 位 | JavaScript |
2 位 | Java |
3 位 | Python |
4 位 | PHP |
5 位 | Ruby |
6 位 | TypeScript |
7 位 | Swift |
8 位 | Go |
9 位 | Kotlin |
10 位 | C# |
(※2021 年 7 月 28 日時点の Qiita Jobs に掲載されている求人のうち、Python を使用すると記載されている求人の数を元に算出)
また、ビッグデータの活用や AI の利用が進み、それらを開発できるエンジニアが必要とされる機会が増えていることも需要が増えている一因です。
「Python エンジニアの求人が少ない」と言われることもありますが、それは AI などの新しく専門性の高い分野の職種のポストがあまりないことが主な理由です。
しかし、最新技術の普及のスピードを考えると、求人数は今後増えていくと言えるでしょう。
ちなみに、Python は海外でも主流のプログラミング言語なので、英語力に自信があれば、日本以外でも活躍の場を見つけることができるかもしれません。
Python エンジニアの仕事内容
ここでは、Python を扱うエンジニアがどんな仕事をしているのか紹介します。
所属する企業やサービス、組織によって役割は異なりますが、下記のような仕事をしているエンジニアが多く存在します。
- Web アプリケーションの開発
- サーバーサイドの開発
- データ分析やデータ分析ツールの開発
- 機械学習・ディープラーニング
開発だけでなく、企画から運用まで行う人もいます。
Python エンジニアとして転職するために求められる知識やスキル
この章では Python エンジニアとして転職するために求められる知識やスキルを紹介します。
さっそく転職活動をしようとしている人は、一度確認しておくとよいでしょう。 自分に足りない要素があれば、補っておくと年収アップにつながるかもしれません。
Python やその他言語の知識
言うまでもないことですが、Python についての知識や十分に扱える技術は必要不可欠です。
それに加えて、PHP や Ruby などの他の言語への理解もあると色々な業務に対応できるエンジニアとして重宝されるでしょう。
フレームワークやライブラリの知識・技術
開発をする際には、フレームワークやライブラリを用いて効率よくプログラムを書いていきます。 例えば、以下のようなものを使えるといいでしょう。
Web 開発関連
- Flask
- Django
- FastAPI
データサイエンス関連
- Numpy
- pandas
- Matplotlib
- TensorFlow
- SciPy
- scikit-learn
転職先の企業やチームがどのライブラリ・フレームワークを使っているのか確認をして、学習の必要の有無を判断しましょう。
データベースに関する知識・技術
データベースに関する知識や技術力も大切です。
大量のデータを効率的に扱うためには、データベースを適切に運用できることが求められます。
数学や統計の知識
AI 分野に携わるのであれば、数学や統計の知識が重要です。
アルゴリズムやシステムのロジックを組む際に必要になります。
Python エンジニアへ転職するときにあるといい資格
この章では、Python エンジニアへ転職する際に有利になる資格を紹介します。
スキルアップにもなるので、体系的に勉強をしたいという人はチャレンジしてみてください。
Python3 エンジニア認定基礎試験
Python3 エンジニア認定基礎試験では、Python の基礎的な文法や知識を問う問題が出題されます。Python の勉強を始めたばかりの人、実力を確かめたい人におすすめの試験です。
実施機関:一般社団法人 Python エンジニア育成推進協会 試験スケジュール:随時 試験会場:全国 受験料:11,000 円(一般)、5,500 円(学生)
Python3 エンジニア認定データ分析試験
Python3 エンジニア認定データ分析試験は、2020 年の春に開始された新しい試験です。 Python を使ったデータ分析に関する知識や分析の方法、数学やデータ解析の知識が問われる問題が出題されます。
すでに Python を習得していて、これから AI 開発や機械学習などに携わりたいと考えている人におすすめの試験です。
実施機関:一般社団法人 Python エンジニア育成推進協会 試験スケジュール:随時 試験会場:全国 受験料:11,000 円(一般)、5,500 円(学生)
Python Certifications
Python Certifications は、Python の技術レベルを問う海外の試験です。 ポーランドの NPO が実施しているため、英語での試験となります。
試験は 4 つのレベルにわかれており、それぞれ、エントリーレベル・アソシエイト・プロフェッショナル 1・プロフェッショナル 2 となっています。
エントリーレベルでは基礎的な知識が、アソシエイトではオブジェクト指向に関する技術が問われます。 さらに難易度が高くなると、プロフェッショナル 1 では数学やデータサイエンティス領域での実践スキルが、プロフェッショナル 2 ではプロフェッショナル 1 よりもさらに高度な技術を問われます。
英語で実力を試したいという人はぜひ受験してみてください。
実施機関:OpenEDG Python Institute 試験スケジュール:随時 試験会場:オンライン 受験料:50 US ドル(エントリーレベル)、295 US ドル(アソシエイト)、195 US ドル(プロフェッショナル 1・2)
Python エンジニアの年収と求人例
Python エンジニアの年収は高い傾向にある
Qiita を運営する Increments 株式会社が発表した『エンジニア白書 2021』によると、Python を扱うエンジニアで年収 800 万円以上の割合は 17%でした。
※N=2296。学生・無職を除く、就業中の学生含む。
厚生労働省の国民生活基礎調査(2019 年)では日本の平均年収は 552.3 万円なので、年収 800 万円以上の割合が高い Python エンジニアは高年収の傾向があると言えるでしょう。
Python エンジニアの求人と年収例
ここでは、Qiita Jobs に掲載されている Python を扱うエンジニアの求人の例から、年収や業務内容を紹介します。
求人内容や年収はあくまでも例ですが、目指している年収ではどんなことが求められるかを確認して、今後の転職活動に役立ててみてください。
バックエンドエンジニア
年収 500~750 万円の求人では下記のような業務をすることが求められています。
- 自社メディアの機能追加や改修
- 新規コンテンツの開発
- 新しい Web サービスの開発
機械学習エンジニア
年収 700~1000 万円の求人では下記のような業務をすることが求められています。
- AI を利用したサービスの自社開発
- AI システムのアルゴリズム開発および評価改善
データ分析エンジニア
年収 450~675 万円の求人では下記のような業務をすることが求められています。
- プラットフォームのサーバーサイドプログラムの開発
- サーバー運用
- 統計のプログラムの開発
Python エンジニアとして転職する方法
Python エンジニアとして転職するには、3 つの方法があります。
- マッチングサイトを利用する
- 転職エージェントを利用する
- 友人・知人に紹介してもらう
それでは、それぞれの特徴を説明します。
マッチングサイト利用する
マッチングサイトに登録すると、エンジニアを採用したい企業と直接つながることができます。
掲載されている求人に応募し、チャットでやり取りをして選考や面接に進みます。
IT エンジニアの転職を支援する Qiita Jobs では、興味のある求人に「気になる」を送信してアピールできたり、企業からスカウトをもらえたりします。
気軽に転職活動を始められるのがメリットです。
転職エージェントを利用する
転職エージェントのサービスを利用するという方法もあります。
おすすめの求人を紹介してもらえたり、気になる企業に面接を打診してもらえたりします。
また、自分の希望を伝えれば条件を代わりに交渉してもらえることもあるので、ひとりで転職活動を進めるのが不安だという人は活用してみるといいでしょう。
友人・知人に紹介してもらう
友人・知人に紹介してもらうという方法もあります。
リファラル採用を積極的に行っているという企業もあるので、一度周りの人に募集しているポジションがないか聞いてみるのもいいかもしれません。
ある程度本音を伝えながら職探しができるので、納得できる転職ができるでしょう。
Python エンジニアに転職する時の注意点
この章では、Python エンジニアとして転職する時の注意点を紹介します。 特に、Python の経験がない人はよく確認しておきましょう。
Python の基礎学習をしておく
Python を使った業務経験がない場合、転職する前に基礎的な学習をしておきましょう。
転職前にあまり時間がなくても、取り組んでおくことをおすすめします。 他の言語の経験があれば、ある程度理解を進めることができるでしょう。
Python 関連のポートフォリオを用意する
エンジニアとしての経験はないけれど独学で Python を勉強していたという場合、ポートフォリオの制作に挑戦してみてください。
実務経験がなくても、開発スキルを持っていることを証明できれば採用されるチャンスはあります。
ポートフォリオをつくるメリットや参考になるサイトを紹介している記事があるので、ぜひ読んでみてください。
【参考あり】エンジニアのポートフォリオってどんなもの?作り方のポイントも解説します!
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プログラミング初心者の転職は難しいことを覚悟する
Python の経験のみならず、エンジニアとしての経験もないという人は、転職できる可能性はかなり低いでしょう。
中途採用をする企業は、ある程度経験を積んだ人材を求めています。
それでも諦めたくないという人は、まずは通信講座や独学で基礎を学ぶところから始めましょう。
まとめ
いかがでしたか。 今回は、Python エンジニアが年収アップや転職で必要なスキルについて解説しました。
Python エンジニアとしてもっと活躍したいという人は、さっそく転職活動を始めましょう。
Qiita Jobs では、Python を扱えるエンジニアの求人を多く掲載しています。 興味のある求人に「気になる」を送ると、応募したい企業にあなたの存在をアピールすることができます。
プロフィールを記入しているとエンジニアを募集している企業からスカウトがくることもあります。
また、普段から Qiita を利用していれば、学習履歴がポートフォリオになるので、的確に実力を伝えられます。
転職のチャンスを掴むためにも、ぜひ Qiita Jobs に登録してみてください。
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