「Qiitaの記事がそのままポートフォリオの役割を果たしてくれる」技術アーキテクト転職インタビュー
今回は、コミックとらのあな等で知られるユメノソラホールディングス株式会社のグループ会社として、エンジニアやデザイナーなど専門家が多数所属する虎の穴ラボ株式会社へ、技術アーキテクトとして転職された鷺山智之さんにお話を伺いました。
転職先企業:虎の穴ラボ株式会社
「IT × アニメ漫画で業界に革命を起こす」をミッションとして、同人ショップ「とらのあな」の通販サイトの開発・運用をはじめ、クリエイター支援プラットフォーム「Fantia(ファンティア)」やオタクに寄り添う結婚相談所「とら婚」などの、とらのあな関連事業の Web サービスの開発・運用を専門的に担うエンジニア企業です。
プロフィール
鷺山 智之(さぎやま ともゆき)
虎の穴ラボ株式会社
通販開発チーム・アーキテクト
スペシャリストとしてのエンジニアを目指したいと思った
--まずは現在のお仕事内容と、これまでのご経歴を教えてください。
鷺山:
現在は虎の穴ラボの技術アーキテクトとして、とらのあな通販の開発チームのエンジニアをしています。 これまでの経歴としては、大学でコンピューターサイエンスを学んだのちに、新卒で電機メーカーにソフトウェアエンジニアとして入社しました。BtoB の製品やサービスの開発を、フロントエンドからバックエンド、インフラ構築までの一通りをフルスタック的に幅広く経験してから、入社 10 年を契機に転職をして虎の穴ラボに入社しました。入社は 2021 年 1 月なので、まだ本当に最近のことです。
--10 年勤続された会社を「転職しよう」と思われたのは、何がきっかけだったのでしょうか?
鷺山:
2020 年に COVID-19 が発生して、当時所属していた会社も他企業と同様、フルリモートワークに移行しました。移行前は大変かなと思ったのですが、いざスタートしてみると、意外とすんなり業務が回るなということがわかりました。 これからの時代、会社はオフィスなどの物理的な場所に縛られずに活動していくことが可能になると実感して、もっと別のフルリモート環境で働きたいなと思ったのが、最初のきっかけです。 また、10 年も勤めていると、役職も少しずつ上がっていって、会社からはマネジメント的な仕事も期待されるようになります。私としてはまだまだエンジニアとして設計開発やコードを書いていきたいと思っていたので、期待されていることとのギャップもありました。 もちろん、10 年という期間がキリが良かったというのもあります。
--なるほど。転職自体は、キャリアアップというよりかは、エンジニアリングに集中するため、ということですね?
鷺山:
そうですね。キャリアがアップとかダウンとかの意識はあまりなくて、純粋に自分の長所が活かせる仕事や自分がやりたい仕事を優先したい。マネジメントを含めてなんでもできるゼネラリストというよりは、スペシャリストとしてのエンジニアを目指したいと思って、活動していました。
良いところがあればくらいの気持ちで Qiita Jobs に登録
--鷺山さんが転職に向けて動き始めたのは、いつ頃からでしょうか?
鷺山:
2020 年 9 月頃だったと思います。とは言っても、絶対に転職するぞ!というまでの意気込みはなく、良いところがあったら、くらいの気持ちでした。
--実際には、どんな転職サービスを使われましたか?
鷺山:
Qiita Jobs だけです。あとは直接応募で、他の転職サービスは使っていませんでした。先ほどもお伝えしたように、良いところがあればくらいの気持ちなので、ガッツリとエージェントを使ったりだとか、何個も登録して、という感じではなかったんです。
--そうなんですね。Qiita Jobs は何をきっかけに知ったのでしょう?
鷺山:
もともと Qiita はよく見ていまして、あるタイミングから右上のサイドバナーに Qiita Jobs の広告が表示されるようになって、こんなのがあるんだって思い登録しました。 Qiita Jobs からは 3 社に応募しました。いずれも自分からの応募です。
--どんなポイントで企業をチョイスされていったのでしょうか?
鷺山:
まずは当然ですが、スキルセットがマッチしていて自分の力を活かせるかどうか。あとは、自分がエンジニアとして成長できるかも、考えて応募していましたね。
--例えば虎の穴ラボでは、どう成長できると感じられましたか?
鷺山:
Qiita の求人だけではなく、そこから虎の穴ラボのいろいろな活動について調べていったのですが、Qiita やはてなブログを見ていると、技術的なアウトプットをよくしている会社だなという印象があり、技術に対して意欲的な人が多いのかなと思いました。勉強会もよく開催しているようでしたからね。
チャットなのでカジュアルにコミュニケーションがとれた
--虎の穴ラボでの選考の流れについても教えていただきたいのですが、どのタイミングでどんな選考がありましたか?
鷺山:
チャットの履歴を確認してみると、9 月 27 日にエントリーしていて、そこから次の日には一次面接の連絡をいただき、人事の方とエンジニアのリーダーと一次面接をした後に、今度は CTO と 1 対 1 の面接があって、その後 10 月 23 日に内定通知をいただきました。
--1 ヶ月もしないで内定まで進まれたのですね。Qiita Jobs の特徴の 1 つは、会社との気軽なチャットコミュニケーションなのですが、使ってみていかがでしたか?
鷺山:
メールよりも好きだなと感じました。メールだと宛名に「御中」と書いたりとかいろいろと堅苦しいマナーがあると思うのですが、チャットだとそういうのがお互いになく、カジュアルにコミュニケーションがとれたと思います。
--いいですね。もともとは「良いところがあれば」くらいで転職活動をされていたとのことですが、選考が進むにつれて、気持ちの変化はありましたか?
鷺山:
そうですね。面接などの選考を重ねていくにつれて、自分が虎の穴ラボで働くことのイメージがクリアになっていったので、選考が進むごとに転職がだんだんとリアルなものへと切り替わっていきました。
--どういう情報を選考で得たことで、働くことがクリアになっていきましたか?
鷺山:
やはり面接官の印象ですね。人事の方含めて、こっちの話をよく聞いてくれる人が多いなと思いました。あと、チャットについても親身にレスポンスをくれた点も印象がよかったです。 CTO 面接を経て、ここだったら自分が成長できそうだなと感じて、転職を決めました。
ポチッとボタンを押すだけで気軽に応募できるのもポイント
--先ほどはチャット機能の使い勝手について伺いましたが、Qiita Jobs を使われてみての全体的な感想はいかがでしょう?
鷺山:
やはり先ほどもお伝えした通り、一番は気楽にやり取りできる点が良いなと感じました。 また、一般的な転職サービスだと、登録したら事前に履歴書や職務経歴書を作るところからスタートしなければいけないと思いますが、Qiita Jobs であればQiita の記事がそのままポートフォリオの役割を果たしてくれるので、事前に用意しなければいけないものが多くないのも良かったです。 あとは、ポチッとボタンを押すだけで気軽に応募できるのもポイントだなと感じました。
--有難うございます。逆に、サービスとして改善して欲しい部分があれば、このタイミングで合わせて教えてください。
鷺山:
検索条件をもっと詳細化してほしいなと思いました。リモートワークの可否とか含めて、色々な条件を不動産を探すときみたいな感じで詳細にチェック検索できると、より多くの企業との出会いにつながるのかなと思いました。 あとは、先ほど履歴書や職務経歴書の事前登録が必要ないとお伝えしましたが、そうは言っても実際に選考に進むと必要になります。その際に履歴書・職務経歴書機能が特にないので、PDF を作ってメールで送る必要があります。ここが改善されたら良いなとも感じました。 もう 1 つ、細かい部分だと、日程の調整をするときにテキストで日程を書いて調整をしていったので、カレンダー機能がつくと楽だなとも思いました。
--色々と貴重なご意見を有難うございます!しっかりと開発メンバーに伝えます。
Qiita で記事を書いている人は、そのまま転職の武器として使える
--実際に虎の穴ラボさんで働かれてみて、感想はいかがでしょう?
鷺山:
入社してまだ 3 ヶ月ほどですが、自分のしたい種類の仕事ができるようになったなと感じています。マネジメント的な仕事はほとんど無くなって、エンジニアリングに集中できています。
--いいですね。イメージしていた内容とのギャップは何かありましたか?
鷺山:
良い意味でのギャップとして、思った以上に技術力が高い人が多かったと感じています。虎の穴ラボのメンバーは定期的に技術ブログを書いているのですが、わかりやすくて面白いんですよ。こういう記事を自分も書けたらな、と思っていつも読んでいます。
--いいですね!それでは最後に、現在転職活動をされている方、もしくは転職を検討されている方に向けて、メッセージをお願いします!
鷺山:
Qiita Jobs は軽い気持ちでエントリーできるのがすごく使いやすい転職サービスです。 あと、Qiita で記事を書いている人は、それをそのまま転職の武器としても使えるのがありがたいです。私が書いた記事はガチの技術系というよりは「やってみた」系のゆるい記事が多いのですが、それであっても会社から見たらアウトプットする習慣があるというアピールになるので、技術的にそこまで高度な記事でなくても十分だと思っています。 Qiita で記事を書いてて、ちょっと転職してもいいかなと感じている人は、カジュアルに使える転職サービスとして使ってみると良いかなと思います。
虎の穴ラボの求人を見てみる編集後記
スペシャリストとしてエンジニアリングを突き詰めていきたいと感じて転職をされた鷺山さん。エントリーから1ヶ月もしないで、最適な職場の内定を手にされたとのことで、非常に嬉しく思いました。
また、「Qiitaの記事がそのままポートフォリオの役割を果たしてくれる」という言葉も印象的でした。Qiitaユーザーの方は、ぜひ登録だけでもされてみてはいかがでしょうか?
取材/文:長岡 武司
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