【2021年度版】Javaのおすすめの資格や難易度・試験範囲を紹介します
スキルアップや転職を考えるときに、資格を取っておきたいと思う人もいるでしょう。 しかし、今の自分にとってどれが最も必要なのかわからないということもありますよね。 この記事では、Java の知識やスキルを向上できる資格について、難易度や試験範囲を詳しく紹介していきます。

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Qiita Jobsに登録するJava は幅広い分野で使われニーズが高い
プログラミング言語の一種である Java は、非常に汎用性が高いため IT 業界で高い支持を集めています。
OS による縛りもなく処理速度も速く優秀です。 Mac でも Windows でも同様に機能してくれるという大きなメリットがあり、それだけではなく Web とも食い違いが生じないため、汎用的に活用できる言語です。
このように Java は便利な統一言語として IT 業界で扱われているため、需要の高い言語の一つだと言えるでしょう。 システムエンジニアやプログラマーとして仕事をしている人は、Java を取得しておくと様々な場所で活躍できるかもしれません。
今後キャリアアップや転職で Java のスキルレベルを提示したいと考えた時に有用なのが資格です。 どのくらいのスキルを持っているのか的確に伝えたいという時に役に立つでしょう。
Java の資格を取得するメリット
ここでは、実際に Java 関連の資格を取得することによって得られるメリットを紹介します。 資格を取得した後のイメージがわかない、という人はぜひ参考にしてください。
年収アップや転職に役立つ
Java の資格を取得しておくことによって、年収アップを望むことができるだけでなく、もし転職活動をすることになった際にも非常に役立てることができます。
資格取得に応じて、資格手当を支給している企業は少なくありません。 資格手当が毎月、もしくは年度ごとなどに支給されれば、大きく年収をアップさせられるでしょう。
また、転職活動中に「どのようなスキルを持っていますか?」という質問に対して取得した資格を提示すれば、それだけでほぼ解答が成されたと考えて問題ありません。 資格を取得している人を「高スキル保持者」として優先的に採用している企業もあるでしょうから、良い待遇で迎えられることも考えられます。
スキルアップができる
どのプログラミング言語・技術でも言えることですが、基礎を学習しただけでは現場で活用できないということもあるでしょう。 知識や技術は常にアップデートされるので、勉強を怠っているとトレンドに置いていかれてしまいます。
資格を取得するために勉強を重ねていけば、日頃の復習にもなって理解を深めたり最新のスキルを身につけたりすることができます。
スキルアップができれば、仕事に自信を持って取り組めるでしょう。
Java のおすすめの資格 9 つ
ここでは、Java に関する資格を 9 つ紹介します。 中でも最もおすすめなのが、java プログラミング能力認定試験 1 級です。
Java を高度なレベルで扱えるようになりたいのであれば、Java のスキルを測ることに特化したこの試験がおすすめです。 また、2 級・3 級もありますが、転職などで活用するのであれば 1 級を取得しておくことをおすすめします。
Oracle 認定 Java プログラマ Bronze
Oracle 認定 Java プログラマ Bronze は、Oracle 社公認の認定資格です。 この試験は日本独自の認定試験であるため、海外では通用しないという点だけ注意しましょう。
Oracle 認定 Java プログラマには 3 段階あり、Oracle 認定 Java プログラマ Bronze はその中で最もランクが下の資格です。
難易度と合格率
Oracle 認定 Java プログラマ Bronze は Java 未経験者向けの資格です。
未経験者でも資格獲得のための勉強に時間をかけずに合格できるというメリットがあり、まだ Java に触れたばかりだという人におすすめです。 なお、合格ラインは 60%です。
試験範囲
試験範囲は、基本的な文法とオブジェクト指向の基礎知識です。
演算子と分岐文、クラスの定義といった知識も問われます。 応用問題に対策を講じるよりも、Java を扱う上で足掛かりとなるような範囲の知識を学習しておきましょう。
受験の流れ
Oracle 認定 Java プログラマ Bronze を受験するためには、Oracle.com のアカウントを作成する必要があります。 必須項目を全て入力すると、プロファイルを作成できるので、まずはプロファイルを作成しましょう。
実際に試験に申し込むのはピアソン VUE サイトという公式サイトからです。 表示言語は日本語に指定しましょう。 試験は申請した日程で受験することができます。
テストセンターで受験する際は、当日に署名と身分証明書が必要となります。 試験会場には 15 分前までに着いておきましょう。 受験後は「【重要】オラクル認定資格試験合否のお知らせ」という件名のメールが送られてくるため、受信したら CertView にログインして試験結果を確かめてください。
出題形式は選択式問題、試験時間は 65 分です。 なお、出題数は 60 問、受験料は税抜き 15,000 円です。 Oracle 認定 Java プログラマ Bronze はオンラインでも受験することができるため、その場合はテストセンターに赴く必要がありません。
オンライン受験での Java 資格を探している人は、Oracle 認定 Java プログラマ Bronze を受けてみるといいでしょう。
Oracle 認定 Java プログラマ Silver
Oracle 認定 Java プログラマ Silver は、Oracle 認定 Java プログラマにおいて真ん中に位置する資格です。
これは Oracle 認定 Java プログラマ Bronze とは異なり、国際資格です。
難易度と合格率
主に初級者向けの資格ですが、問われる知識のレベルは極端に低いものではありません。 実際に Java を利用する際の知識に加えて、さまざまなシチュエーションできちんと対応するスキルがあるかを問う試験です。
合格率は 63%です。
試験範囲
簡単な Java プログラムの生成だけではなく、例外処理や配列の操作などといった一歩踏み込んだ知識も必要となります。
モジュールシステムに関する設問や、インタフェースの知識を問う設問も主題されるため、試験に臨む際には基本的な Java の知識だけでなく関連する知識についてもしっかり身につけておきましょう。
受験の流れ
試験形態は選択式、出題数は 80 問です。 受験料は税込み 32,340 円、制限時間は 180 分です。 オンラインでもテストセンターでも受験することができるので、希望する受験方法を選びましょう。
受験の流れは Oracle 認定 Java プログラマ Bronze 同様で、まずはアカウントを作成するところから始めてください。
Oracle 認定 Java プログラマ Gold
Oracle 認定 Java プログラマ Gold は Oracle 認定 Java プログラマの中で最難易度クラスの資格です。 中級者から上級者レベルの受験者を想定しているため、自信がある人におすすめです。
難易度と合格率
Java について深く理解しており、アプリ開発の際に求められるプログラミング知識と機能実装も行うことができる知識が問われます。
設計から実装まで一気通貫できるスキルレベルが必要なので、勉強する際には全体像を掴めるようにすることを意識しておきましょう。 合格率は 61 ~ 63%です。
試験範囲
試験範囲は Bronze と Silver に比べてかなり広く、基礎問題は当たり前のこと、関数型インタフェースやモジュール型アプリケーションに関する知識、並列処理やアノテーションについてどの程度知っているかが試されます。
試験範囲が広がったことで勉強の仕方がわからなくなってしまうかもしれませんが、対応する部分を確実に押さえておけば、本番で慌てなくて済みます。
受験の流れ
出題形式は選択形式、設問は 80 問です。 試験時間は 180 分です。 受験料は税込み 32,340 円です。 オンライン、テストセンターどちらでも受験することができるため、受けやすい方を選択しましょう。
受験の流れとしては、Bronze と Silver と同じですのでアカウントを作るところから始めましょう。 結果確認のメールが届かなくても、公式サイトから結果を確認することができるため。忘れずにチェックするようにしてください。
Java プログラミング能力認定試験 3 級
Java プログラミング能力認定試験はサーティファイ情報処理能力認定委員会が運営する国内で使える認定資格です。
ランクは 1 級から 3 級まであり、3 級は一番下のレベルの試験です。 取り組みやすい試験であるため受験者が多く、人気度の高い試験です。
難易度と合格率
Java プログラミング能力認定試験 3 級は難しい試験ではありません。 ある程度開発経験があれば合格する可能性は高いでしょう。
合格率はおよそ 60%ほどです。
試験範囲
Java の基礎知識、演算子や制御文などについての設問が出題されます。 クラスやメソッドに関する知識もカバーしておきましょう。
受験の流れ
まず出題形式や出題範囲を確認して、次にオンラインユーザー登録をおこないます。 ユーザー登録するとマイページが作成されるので、そこで合否確認などをすることができます。 受験票を「郵送」か「オンライン表示」のどちらかから選択、試験前日までに受け取りましょう。
Java プログラミング能力認定試験はオンライン受験ができません。 テスト会場はあらかじめ定められていますので、実地で受験することになります。
Java プログラミング能力認定試験 2 級
Java プログラミング能力認定試験 2 級は、認定試験の中で中級に位置する試験です。
難易度と合格率
Java プログラミング能力認定試験 2 級は 3 級より難易度は上がるものの、3 級をパスできる知識量があれば問題なく合格できるでしょう。 合格率は 60%です。
試験範囲
3 級で出題された問題に加えて、プログラム生成についての知識も問われます。 なお、選択問題と記述問題あわせて 7 問が出題されますが、選択問題はマークシート方式なので鉛筆の準備を忘れないように気をつけてください。
受験の流れ
申し込みは 3 級同様、サーティファイ情報処理能力認定委員会の公式サイトからユーザー登録をして手続きを進めていきましょう。
Java プログラミング能力認定試験 1 級
Java プログラミング能力認定試験 1 級は Java プログラミング能力認定試験の中で最も高レベルの試験です。
Java プログラミング能力認定試験を受けていくのであれば、ここを最終目的地に設定するといいでしょう。 1 級は資格としての効力が高いため、できればここまで到達したいところです。
難易度と合格率
難易度は 2 級・3 級と比べてかなり高くなっており、合格率は 60%程度とはいえ油断は禁物です。 実技試験であることからも、より実務的で現場での運用ができることを想定されていると考えられます。
試験範囲
Java プログラミング能力認定試験 1 級の出題範囲には、オブジェクト指向に基づく分析と設計を読み解ける能力が含まれています。 変更仕様に臨機応変に対応できるかも問われるため、実技試験で焦らないようにしておきましょう。
受験の流れ
申し込みは 2 級・3 級と同様に、サーティファイ情報処理能力認定委員会の公式サイトからユーザー登録をして手続きを進めていきましょう。
Android アプリケーション技術者認定試験ベーシック
Android アプリケーション技術者認定試験はAndroid の OS 上でのアプリ開発や運用に関する知識を問われる試験です。 実際に Java の知識がないと解けない設問が多く出題されるため、実務レベルでプログラムを読み解けるようにしておきましょう。
難易度と合格率
Android アプリケーション技術者認定試験ベーシックの難易度はそれほど高くありません。 難易度は中くらい、基礎ができていれば問題なくパスすることができるでしょう。 なお、合格率は約 44%です。
試験範囲
試験は文章問題とプログラムを読み解く問題の二種類に大別することができます。 ベーシックと言うだけあり、アプリケーション開発に必要な基礎となる知識を問われます。 Java が問題なく使えるレベルであれば苦労することはないでしょう。
受験の流れ
試験時間は 90 分、選択形式の出題です。 なお出題数は 70 問、試験費用は税込み 16,500 円です。 プロメトリック社の公式 HP にアクセスし、そこから該当する受験を選びます。 日本語、英語での受験が可能です。
Android プラットフォーム技術者認定試験ベーシック
Android プラットフォーム技術者認定試験ベーシックは、Android のプラットフォームに関する知識やスキルを問う試験です。 より実務的な内容が問われる試験なので、実際に Android のプラットフォームの開発に携わる人にとっておすすめです。
難易度と合格率
Android プラットフォーム技術者認定試験ベーシックは難易度が高まっているため、それに反比例して合格率が下がっているのが現状です。
Android に関わる技術者があまり育っていないという背景があり、今後難化傾向が和らぐか注目したいところです。 なお、合格率は約 27%です。
試験範囲
Linux やライブラリ、Android 上で使われる C 言語など、開発に関連する知識を問われる試験です。
受験の流れ
試験は選択形式、試験時間は 90 分です。 なお、受験料は税込み 16,500 円です。 Android アプリケーション技術者認定試験ベーシックと同様の手続きを踏んで受験しましょう。
基本情報技術者試験
前述の通り、基本情報技術者試験は全ての基礎となる資格だと言えます。 そのため、IT 業界に身を置くのであれば早いうちに取得しておきましょう。
難易度と合格率
基本情報技術者試験は、学生も新社会人も受けることができるほど門戸の広い資格です。 午前の部・午後の部に分かれており、その中では長文読解問題も出題されます。 どちらも 60 点がボーダーラインとなっており、合格率は約 25%です。
試験範囲
プログラミング言語の一種である Python についての知識や、データ構造などのプログラミングにより密接に関わる分野の出題が増えてきたため、その点を中心とした対策を立てるといいでしょう。
受験の流れ
受験料は税込み 7,500 円で、クレジットカード、ペイジー、コンビニでの払い込みの三種類から支払い方法を選ぶことができます。 IPA(情報推進機構)のインターネット受付ページから必要事項を記入し、インターネットからの申し込み手続きをおこなってください。
Java の資格勉強におすすめの本・参考書 2 選
ここでは、Java の資格勉強におすすめの本や参考書を 2 冊紹介します。 特におすすめの基本情報技術者試験に関する本と参考書を紹介するので、基本情報技術者試験を受験する人や基本を見直したい人はぜひ参考にしてください。
キタミ式イラスト IT 塾 基本情報技術者 令和 03 年
『キタミ式イラスト IT 塾 基本情報技術者 令和 03 年』は、わかりやすいイラストが散りばめられており、初心者や未経験者で Java にまだ苦手意識がある人にもおすすめできる著書です。 この 1 冊を読みぬくことで、自信をつけることができるだけでなく、確実に合格に近づくことができます。
令和 03 年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室
『令和 03 年 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室』は、わかりやすい覚え方・考え方をふんだんに盛り込んだ一冊です。 敬遠しがちな英略語などには適宜解説を入れ、フリガナをふるなどの細かい配慮も初心者には嬉しい気配りです。
まとめ
この記事では、Java に関する資格の内容や勉強方法を紹介しました。 今後 Java に関する資格勉強を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
プログラミング言語の資格勉強は自らの力を客観的に証明するものとなり、仕事を進めていく上で手助けになることは間違いありません。
スキルアップや転職をしたいと考えている人はこの機会に資格取得を目指してみましょう。
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